コラム

虫歯はどのように進行する?進行度合いと治療方法について

2024.04.01

虫歯は突然できて一気に進行するものではありません。
少しずつ歯に兆候が表れ、さまざまな症状が出てきます。

虫歯というと歯が痛くなって黒くなって、削ったり抜いたりしなくてはならないというイメージがあると思いますが、実際に歯が痛くなるのは、どのタイミングかご存知でしょうか。

多くの人は「歯が痛くなったら虫歯」と思っていますが、実はその前の段階で虫歯を察知して処置を行えば、痛くなったり抜いたりする必要はないのです。

今回はそんな虫歯の進行についてのお話です。

 

初期の虫歯「C0」は、自分で気づくことが難しい段階です

超初期の虫歯はまだ、歯は黒くないし痛みもありません。

はじめは歯の表面のエナメル質が溶け出してきます。
このエナメル質には神経がないため、自覚症状がなく、気づくことは難しいでしょう。

見た目の変化も、歯が白く濁っているかな?というくらいです。

この段階ではブラッシングやフッ素塗布など、比較的負担の少ない処置で進行を抑えていく治療を行います。

 

虫歯の始まり「C1」はエナメル質の虫歯と言われています

さらにエナメル質が溶けて、小さな穴が開いてきます。
歯の色も、部分的に少し黒くなってくるでしょう。
敏感な方だと、冷たいものがしみるなどの症状を覚えることもあります。

歯が黒くなってくると、その部分を削る治療が必要になります。
虫歯になっている部分を丁寧に削り取って、その箇所にレジンという歯科用樹脂を詰めていく処置を行います。

 

痛みが出てくる「C2」は象牙質の虫歯と言います

虫歯の穴が徐々に大きくなると、エナメル質を越えて内側の象牙質に達します。
そうすると冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じたりするでしょう。

象牙質はエナメル質より柔らかい性質を持っているため、虫歯の進行が早まってしまいます。
多くの人のイメージする虫歯は、このC2であることがほとんどです。

治療では、C1同様に歯を削って詰め物を行いますが、エナメル質だけを削るときよりも痛みを感じやすくなってしまいます。

 

「C3」は神経まで達した深刻な虫歯です

象牙よりさらに内側まで虫歯が到達すると、何もしなくてもズキズキと痛い状態が続きます。
これは、虫歯が神経に達してしまった合図です。

虫歯が神経に達すると、治療の負担もかなり大きなものになってしまいます。
神経を取り除き、根管治療を施したうえでかぶせ物を行う処置をします。

歯を失ってしまうリスクはもちろん、普段の生活にも支障を来してしまうため、少しでも早く歯科医院へご相談ください。

 

「C4」は歯根まで達した虫歯で、大掛かりな治療が必要です

虫歯が最終段階まで進行してしまうと、抜歯が必要になります。
歯の大部分は溶けて、原型を留めていないことがほとんどです。

神経が壊れてしまっているため一時的に痛みを感じなくなりますが、その後歯の根っこ部分が化膿して、激しい痛みが出てきます。

ここまで進行すると、歯を残す治療ではなく人工歯を用いる治療になります。
入れ歯やブリッジ、インプラントといった方法で、歯を補うことを考えていきましょう。

 

医院情報

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地域のかかりつけ医として患者さまに寄り添い、痛みのない治療を心がけます。

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